2006年06月15日

伐り旬・葉枯らし材の含水率の計測結果

 平成17 年10 月22 日の伐り旬に行った伐採見学会で伐採されたスギの伐採時と葉枯らし後の含水率の変化を埼玉県農林総合研究センター森林・緑化研究所にて計測していただきました。葉枯らしは、翌年の4月3日の玉切りの日まで林内に放置されたもので、葉枯らし期間としては5ヶ月とすこし長が目の時間といえます。
 2006_0615_500.jpg
  結果は、蒸散作用によって伐採時の含水率が平均で辺材245%・心材102%と高い数値が、葉枯らし後の平均で辺材60%・心材49%と大きく減少している。内部から水分を抜くという葉枯らしの効果は十分に確認されました。ただし、葉枯らし後の状態では乾燥材と呼べる材でないことには注意しなければなりません。 

 葉枯らしで重要なことは、辺材と心材の含水率の差が小さくなっていることです。このことによって、製材後の桟積み乾燥時に生じる内部応力が小さく押えられるため、表面割れが少なくあるいは小さな状態で乾燥させることが可能となるのです。4寸幅程度の材であれば、葉枯らし後に3ヶ月程度は天然乾燥したいところです。葉枯らし、天然乾燥は自然が相手になりますので何日でOKというように単純にはいきません。木と会話しながら使いどきを感じ取ってあげなければならないようです。木を扱う智恵と経験が必要ということでしょう。
 葉枯らしをして天然乾燥によって乾燥材とするにはある程度の時間は必要としますが、自然の力のみを利用してその他のエネルギーをかける必要がありませんので、他の林産地でも積極的に取り組まれている木材乾燥の方法です。 (文責:木住研・宮越喜彦)

※伐り旬・葉枯らし材の含水率の計測結果報告
posted by 管理人太郎丸 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ●委員会の活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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